長いけど、今日知り合いから届いたメールだちょ。

UmiMalo2004-05-14


ご存じでしょうか?
現在開催中の国会で、なんと「音楽CDの輸入一部禁止の法律」が、
このままでは決まってしまいそうです。大変なことです。

当初、邦盤が台湾や中国から安く逆輸入されるのを禁止する法案だと
うたわれていましたが、実際は日本盤の発売されている洋盤の輸入も
禁止し、個人輸入も罪になるということが、明確になってきました。
じゃあ、インディーズは問題ないのかというと、それもまた影響を受ける
可能性が高いと考えられます。

この問題に人々が気付き始めたのが、4月に入ってからです。そして
ろくに審議もせずに、この5月中に法案が通ってしまいそうなスケジュールに
なってきてしまっています。
もしもそうなると以下のような事が考えられます。

○必ず起きるだろうこと
*日本のレコード会社から発売されている洋楽の輸入盤を、HMVはもちろん
 amazonや、インディーズの輸入盤屋からも買えなくなる。
個人輸入や旅行のときに買っても、それが税関でばれてしまったら没収される。
 数が多ければ、罪になるかもしれない。
*安い輸入盤が買えないので、高い日本盤を買うしかない。
*日本盤はのきなみCCCDになるので、iTuneなどでMP3化して楽しんだり、
 パソコンをCDデッキ代わりにして音楽を聞くことも許されない。
 高性能のCDデッキは、CCCDをかけて壊れることもある。
*コピーコントロールが強化されてきているので、個人で愉しむ場合でも、
 他のメディアにコピーして楽しんだり、バックアップがとれない。
*裏流通は増える。

○起きる可能性のあること
*売れ筋の輸入盤を入れられなくなるので、レコード屋が次々潰れてしまう。
*売れ筋の輸入盤を入れられなくなるので、インディーズに関しても、
 輸送費、手数料、税関費用等のコストが高くなり、CDの値段が高くなる。
*輸入時の税関でのチェックの強化、混乱がおき、遅延はもとより、
 違法でないが税関を通らないCDが発生する。
 (理由の云々にかかわらず税関で止められたら、輸入できない)
*輸入コストの増大、発売可能なショップの減少に加え、トラブルのリスク回避
 のために、販売側、卸側での自主規制が強くなり、購入が困難になってくる。
*同じアーティストの別バージョンー日本未発売盤でも、購入が不可能になる。

○更に
*CDの売り上げが減少傾向にあるなか、更に価格が高騰すれば、日本の
 音楽マーケットが一気に冷え込む。
*若者が安価にCDが買えない状況では、音楽シーンを作るアーティストや
 業界関係者が育たず、更に日本の音楽シーンが冷えこんでゆく。
*日本が、かなりつまらない国になる。



簡単にあげてみると、以上のようなことが思いつきます。

一時的な一部レコード会社の利益を優先することで、音楽全体が冷え込み、
私たちは大きな損害を被る可能性が出てくる、と考えられます。
日本の音楽シーンが若干なりともエネルギーが出てきたのは、安価な輸入盤が
入手できるようになってからだった、と考えることもできます。
音楽シーンがホットな国は、安価にレコードを作り買う機会の多い国である
ことが多いのも事実です。
素晴らしい音楽を送りだすことができること、享受することができること、
そのために本当にすべきことは、なんなのでしょうか?



◆「CDの輸入一部禁止の法律」反対のページ
http://sound.jp/stop-rev-crlaw/index.html
山形浩生氏の朝日新聞でのコメント
http://www.be.asahi.com/20040410/W12/0025.html
◆署名
http://sound.jp/stop-rev-crlaw/actions/agreement_act.html
現状とれるアクションとして、署名や、政党関係者へのメールなどの
方法があります。ここを参照してください。



このままでは5月末に、国会で成案してしまう可能性が高いです。
阻止をするなり、異議を唱えるなら、今しかありません。
もし共感する場合は、署名をするなり、政党にメールを出すなり、
このメールを転送するなりして、できる範囲のアクションを起して下さい。
もちろん、共感できない場合は、このメールを忘れて下さって結構です。
いろんな意見があるのは当然ですから。